「ホリエモン仮想通貨祭」の感想|怪しかった仮想通貨。一気に普及する?それとも徐々に?

堀江貴文氏登場の「ホリエモン仮想通貨祭」とは!?

仮想通貨やブロックチェーン系のイベントを検索していると、「ホリエモン仮想通貨祭」なるキャッチーなキーワードがヒットしました。個人的にはブロックチェーン視点でのイベントに参加する機会が増えていたので、久々に仮想通貨視点でのイベントに参加してみようかなと思ったのと、ミーハーですが、生ホリエモンを見てみたいと思い参加してきました♪

ちなみに、堀江貴文氏が運営している「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」の人たちが主催したイベントのようです。

「ホリエモン仮想通貨祭」の開催概要

日時:2018年7月7日(土)12:30〜20:00
会場:ベルサール秋葉原
規模:500名程度
主催:堀江貴文イノベーション大学校(HIU) ホリエモン仮想通貨祭り実行委員会

「ホリエモン仮想通貨祭」のスポンサー

          

         

         

株式会社Earth Ship ハードウェアウォレット「Ledger」の日本正規販売代理店
TRUONG THANH JAPAN株式会社 ベトナムで使えるポイント・トークンシステムの提供を行っている。また、2018年にベトナムで仮想通貨取引所を開設予定。
クリプトマイニングジャパン マイニングプール・クラウドマイニングの提供など
TOKI株式会社 マイニングマシーン「BITMAIN」と提携している会社。
株式会社グッドラックスリー ブロックチェーンゲーム「くりぷ豚」の開発・運営
株式会社セレス
「THE仮想通貨」制作委員会 THE仮想通貨」の販売元。
JINJA Foundation Ltd. 「coinjinja」や「コイン相場」の提供元。
株式会社デライトチューブ 仮想通貨系メディア「BITDAYS(ビットデイズ)」の運営元
株式会社CoinPost 仮想通貨系メディア「CoinPost(コインポスト)」の運営元
ANGELIUM アダルト×VR×ブロックチェーンがキーワードのプロジェクト
LucexCOIN(ルークスコイン) 糖尿病患者を救うためのプロジェクト?
NAM AI×医療×ブロックチェーンのプロジェクト?

こちらに掲載されている画像から順不同で掲載しました。後半にまとめたICOプロジェクトぽいものはなんとなく、リンクをしていません。あとは、サンワード貿易株式会社さんもブース出展されていました。

「ホリエモン仮想通貨祭」の口コミ

「ホリエモン仮想通貨祭」の全体的な口コミ

「ホリエモン仮想通貨祭」の口コミを見てきました。早期からブロックチェーンやビットコインに着目されていた方々やブロックチェーンや仮想通貨周辺領域で事業を行われている方々による講演は聞いていて面白かったという意見が多いです。一方で、「うさんくさすぎてやめた」という意見もあり、仮想通貨全体の印象がまだまだ悪いのかなぁと思いました。

「ホリエモン仮想通貨祭」のブースの様子・口コミ

セミナー会場の後方がスポンサーブースになっていて、休憩時間などを利用してブースに足を運ばれている人が多かったです。マイニングマシーンなどは男の子的には見ているだけでちょっとワクワクするものがありましたし、アダルト×ブロックチェーンのプロジェクトはドキドキするものがありました(笑 あとは、ボードゲームなんかも登場していたのにはちょっとびっくりでしたね!

第1部初心者向け講習会|ビットコインとの出会いと魅力、そしてリスクヘッジ方法

第一部ではミスビットコインとして有名な藤本真衣さんと日本ブロックチェーン協会アドバイザーの大石哲之さんが登場しました。

第1部初心者向け講習会の概要

ゲスト  ミスビットコイン  株式会社グラコネ代表取締役 藤本 真衣 氏
「最後の?!“初心者向け講演”〜もう知らないでは済まされない仮想通貨〜」

ゲスト  ビットコイナー  日本ブロックチェーン協会アドバイザー 大石 哲之 氏
「仮想通貨が世の中をどう変えるか」

講演|最後の?!“初心者向け講演”〜もう知らないでは済まされない仮想通貨〜

イベントは藤本真衣さんによる仮想通貨初心者向けの講演からスタートです。初心者向けということで、ブロックチェーンとはとか、そいうお話がメインかと思いきや全く異なる内容で、大変興味深く聞かせてもらいました!
中でも気になったトピックを忘れないようにまとめておこうと思います。

トピックとしては掲載しませんが、講演終盤では、ウォレットの管理について言及されていました。仮想通貨の世界は自己管理が前提なので、家族とは言え、誰かにパスワード管理を任せたり、取引所に塩漬けにしていたりするのはリスクがあるということをお話されていましたね!

藤本真衣さんとビットコインとの出会いは寄付から

現在ビットコインをはじめとした仮想通貨は「投機・投資」文脈で語られることが多いですが、藤本真衣さんとビットコインとの出会いはそれではなく、「寄付」文脈だったそうです。

寄付するために、海外にお金を送金する場合、手数料で2,000円とか4,000円とかが発生します。さらに日数も条件によっては6日くらいかかります。この送金のハードルが高いと悩んでいたころに、仮想通貨・ビットコインを紹介され、その魅力に惹かれたとのことでした!

現在は価格の高騰などもあり、手数料が高くなりがちですが、藤本真衣さんが出会った当時であれば、ビットコインの送金にかかる手数料は微々たるものでしたし、送金が完了するまでの時間も数十分と、通常の海外送金よりも圧倒的に早く処理が完了していました。

ドラマティックな仮想通貨界隈

また、技術的な意義だけでなく、ドラマや映画のようなドラマティックな展開を体感できるのも一つの魅力?と語っていました。

例えばFacebook相手に訴訟を起こしていたウィンクルボス兄弟は、もともと「Facebook関係の人」というイメージがあったと思いますが、facebookの賠償金の一部をビットコインに投資し、世界最大級のビットコイン所有者になったと言われており、現在では「ビットコイン関係の人」というイメージが浸透してきています。

このように映画でも一本作れそうな出来事も多く発生していて、飽きることのない世界だとのことです。

対談|仮想通貨が世の中をどう変えるか

第一部では藤本真衣さんと大石哲之さんによる対談も行われました。大石哲之さんは対談時ベトナムにいらっしゃるとかで、ネット経由で参戦されていたのがちょっと面白かったです。大きなスクリーンに大石哲之さんが投影されている姿はまるで藤本真衣さんの守護神のようでした(藤本真衣さんのコメントw)。

何度か回線トラブルがあり、微動だにしない大石哲之さんの様子も面白かったですw

大石哲之さんも最初はビットコインを怪しいと思ってた!?

ちょっとこの対談については途中に電話が入って微妙に聞けなかったのですが、印象に残っているのは、大石哲之さんも最初はビットコインを怪しいと思ってたという点です。

キャッチアップしたのは2011年と早期でしたが、あまりに怪しく、少しスルーしていたそうです。それから数年後にまた、ビットコインや仮想通貨について触れる機会があり、改めてしっかりと調べてみると非常に魅力的なテクノロジー・仕組みであると認識し、どっぷりとハマっていったとのこと。

ちなみに「評価経済社会」について議論していたことがきっかけだったそうです。

第2部堀江貴文対談|ホリエモンの思う仮想通貨の今後。「誰かが何かを起こす」

第1部でも結構人がいるなぁという感じでしたが、ホリエモン登場ということで、会場はより人が増えていました。座席が足りなくなり、立ち見している人もかなり多かったと思います。第一部から参加していてよかった!とちょっと思いました(笑

第2部堀江貴文対談の概要

対談1 大石 哲之氏 × 平野 淳也 氏 × 堀江 貴文
対談2 小川 晃平 氏(株式会社VALU代表取締役) × 堀江 貴文

対談|大石 哲之氏 × 平野 淳也 氏 × 堀江 貴文

ここでもベトナムから大石哲之さんが登場です。安定して?定期的に接続が切れるというトラブルは発生していましたw また、平野淳也さんは年間約20カ国、40都市をを周遊しながら、暗号通貨プロジェクトとの取材、ミーティングを重ね、エンジェル投資も行われている方で、いわゆる暗号通貨系の投資家さんなのかなと思います。

堀江貴文さんがバッサリ「ニワカばかりの参加者」

ちょっとこちらは耳が痛いですが、初っ端から堀江貴文さんがバッサリと参加者を切り捨てw

イーサリアムのプレセール時に購入した人がいるか会場に質問したところ、(実際にはいたのかもですが)挙手はゼロ! ここ1年で仮想通貨領域に入ってきたポットでのニワカしかいないとバッサリw

確かに情報のキャッチアップはめちゃくちゃ遅かったなぁと反省でした。会場も静まり返るかと思いましたが、別にそんなことなく、むしろちょっと温まった感じすらありました。

堀江貴文さん「通貨のポイントは流動性」

また、話は仮想通貨が「投機目的」にだけ使われてしまっているという話題になりました。しかし、これに対して堀江貴文さんは「全く問題ない」的な意見でした。ベストセラーにもなった「サピエンス全史」の話に触れて、通貨はいかなる文明でも(形は違えど)存在するものであり、その本質は流動性にある的な感じて言っていた気がします。一時期話題となった、ライブドア株の分割もこの流動性を高めるための施策だったとか。

流動性を高めるにあたり、投機マネーも役立つと言っていたように思います。

咀嚼するにはサピエンス全史を読んだり、流動性についてもう少し理解度を深める必要がありそうだぁと思いました。

大石哲之さんの持論「ビットコインはパラレルワールドの基軸通貨」

「仮想通貨は通貨として現実世界で利用されていない」という話になったときに言った大石哲之さんの「パラレルワールド的な考え方」は非常に面白かったです。

確かに日本の実生活でビットコインなどを利用する機会は少ないかもしれませんが、クリプト界ではビットコインを使ってアルトコインを購入しており、ビットコインはクリプトの世界線では非常に流動性の高い通貨として機能しているというのです。

「それはどうなんだ?」と一瞬思いましたが、なんとなく、腹落ちしました。

個人的にビットコインやトークンというのはお金を民主化したテクノロジーだと思っていて、それを実現させるためには、なんだかんだで法定通貨の価値に照らし合わせられる必要があると思います。法定通貨の世界線とトークンエコノミーの世界線をつなげるのがビットコインという通貨なのであれば、それ自体を決済手段として必ずしも利用しなくても良いのかもと思った感じです。

なんとなくの解釈としては、上記みたいな感じです。クリプトの世界線ではBTCでいろいろな種類のトークンやコインを購入することができて、リアルの世界線ではJPYではいろいろなモノを購入することができる。購入できるモノが違うという考え方と、BTCがJPYとトレードできるというのがポイントなのかなぁと感じました。

いわゆるトークンエコノミーみたいなのを考えると、それぞれの経済圏での通貨(トークン)でモノまで購入できれば良いですが、(現状だと)現実はそうはいきません。しかし、BTC経由でJPY化することで、モノを購入できるようになります。

どうすればBTCをリアルで活用するというよりは、それぞれの経済圏を如何にして構築するか、流動性を持たせるかという話のほうが重要なのかもしれません。(税務など結局同じ出発点に戻るかもですが)

対談|小川 晃平 氏(株式会社VALU代表取締役) × 堀江 貴文

VALUの小川晃平さんとの対談です。こちらも大変面白かったですね。特に小川晃平さんの意見に対して、何度も「俺はそうは思わない」と反対意見を重ねてくる堀江貴文さんとの展開は見ていて楽しかったです。

本当にそうは思ってなかったというのもあるかもしれませんが、二人の対談ということであえて反対意見をぶつけて議論ぽくしようとしていたのかぁとも思います♪

徐々に普及(小川氏)vs一気に普及(堀江氏)

小川晃平さんと堀江貴文さんの対談で印象深かったのは、仮想通貨の普及の仕方です。小川晃平さんは現在法律がスパゲッティコード状態になっていて、ある法律の解釈を変えると他の部分で不具合が起こってしまうというのを理由に、それらを徐々に整備していく必要があり、5年とかのスパンで徐々に普及していくと言っていました。

一方で堀江貴文さんは1社や数社が何かをやらかすことで、一気に普及していくと指摘しました。その背景になっているかはあれですが、メタップスのようなイケイケメガベンチャーやLINEをはじめいわゆる大企業がキャッシュレスや仮想通貨領域に積極的になっていており、今後、その勢いは加速すると予想。

加速する中でどこかが、何かをやらかして、普及が進むのだろうと言っていました。期間的にはここ数年なのではないかとのことです。

個人的には徐々にという小川晃平さんの意見の方が現実味があるのかなぁと思いましたが、現状想像もできないような内容で一気に普及する未来もあり得るのかもしれないと思わせてくれる対談だったように思います。

今後の仮想通貨業界がより楽しくなりそうでワクワクするセッションでした。

第3部交流パーティ|トレードバトルなどの発表も!?

第3部は交流会・懇親会という感じでした。夜は予定があったので、ちょっとだけしかいませんでしたが、どうやらLTぽいものもあったようです。

中でも面白そうと思ったのが上記の「ホリエモン仮想通貨祭杯トレードバトル」です。概要としては参加者は3名が3ヶ月の間で元金10万円をどこまで増やせるかを競うイベントのようです。しかも、仮想通貨トレーダーとして著名なポインさん、ゆいちゅうさん、moonトレーダーさんなどがアドバイザーとして加わるとのこと。

これはどうなるのか気になりますね!

堀江貴文さんの2冊目の仮想通貨関係本「これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話」

2018年6月30日に発売されたばかりの堀江貴文さんの新著「これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話」についても紹介されていました!堀江貴文さんの2冊目となる仮想通貨関係本とのことです。

エンジニア、経営者という顔を持ち、歴史などにも造詣の深い堀江貴文さんならではの内容になっていると好評です。初めて仮想通貨やブロックチェーン領域について学ぼうと思う人にぴったりかもしれません。また、そこそこ仮想通貨について情報をキャッチアップしている人でも新しい発見や学びがありそうな感じがしますね。自分も早く読まねばと思います。

まとめ

今回は7/7(土)に開催された「ホリエモン仮想通貨祭」に参加したレポート?感想をまとめてきました。いずれのセッションも新しい発見や調べようと思えるポイントがあり、良い会だったなぁと思います。

仮想通貨を投資先として利用するのも良いですが、活用するようにしてみるのも面白かいもと思いました。

anikuribon

横浜在中のブラックワーカーで、1日だいたい15時間くらい働いています。(笑)そんな僕ですが、合間を縫ってリフレッシュしています。アニメやマンガ、ダーツやプログラミングやアートと関心事は多いので、それらを薄く広くまとめていきたいと思います。

 
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