「デザインあ展」大人も子供も観て、触って、描いて、体験する!発見のある良い展示会!@2018年東京

日本科学未来館で開催中の「デザインあ展」

今回は、こどもたちのデザインマインドを育む番組 NHK Eテレ「デザインあ」の展覧・展示会に行ってきましたので、そちらの内容を感想を交えつつ、紹介します。「みる・考える・つくる」というデザインマインドを体験できる展示となっており、大人も子供も楽しめる内容となっています。

「デザインあ展 in TOKYO」の概要

会期:2018年7月19日(木)~10月18日(木)
会場:東京都 お台場 日本科学未来館
開館時間:10:00~17:00(土曜、祝前日、8月10日~8月18日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:9月4日、9月11日、9月18日、9月25日、10月2日、10月9日、10月16日
料金:大人1,600円 小学生~18歳以下1,000円 3歳~小学生未満500円
※2歳以下は無料、障害者手帳をお持ちの方および付き添いの方1枚まで無料

「デザインあ展」の口コミ

「デザインあ展」の感想をTwitterから拾ってみました。日常生活で触れているモノが中心となっているので、非常にデザインを身近に感じることができる的な投稿が多かったですね!また、お子さんと一緒に参加されている人が多かったですが、子供よりも自分たちの方が楽しんでしまったという投稿もちらほら見られました。

デザインあ展 A観察のへや|身の回りのモノ・コトをよく観察する

「観察のへや」では身の回りにあるモノやコトに注目し、それぞれがデザインによってどのように自分たちと繋がっているのかを考えるきっかけを与えてくれます。全部は紹介できませんが気になった展示だけでもまとめみます。

出力時に注目している①チューブのあ&⑨なかみのかたち

「①チューブのあ」と「⑨なかみのかたち」はそれぞれ、出力されている状態を切り取って展示していたので、まとめて紹介しました。

「①チューブのあ」の方は、すぐに垂れるようなものもあれば、ある程度膨らんでから先細るみたいな出力のされ方がしていて、穴の大きさによって、出る量も違えば、入っているものによっても結構ちがうなぁと改めて考えさせられます。

「⑨なかみのかたち」はすべて白いオブジェクトで作られていますが、容器や容器から出る中身の様子によって、何を表現しているのかが想像できますね。

お弁当や素材に注目した②つめられたもの&③たまごの変身

「②つめられたもの」も「たまごの変身」もお弁当を連想します。調理方法により変化する様子や、詰められている素材を分解して並べています。

お弁当で共通しているものや、逆にユニークな素材について観察してみるのも面白かったですし、目玉焼きの唯一無二感がちょっとおもしろかったですね。

目玉焼きの左右は結構似ている感じの工程で形状も似ているのに、目玉焼きはそのまま!

マークについて考える⑤マークだけの群れ&⑥抽象度のオブジェ&⑦マークを作る

続いてはマークや記号について考えさせられる展示です。「⑤マークだけの群れ」では素材は真っ白で情報を持たなくさせて、マークだけをひたすら観察します。こうやってみると、一眼のマークの多さったら(笑

プラのマークとかと比べると何を言っているのか一見してわからず、前提知識が求められるデザインぽいなぁと感じました。

「⑥抽象度のオブジェ」では男女のフィギュアが徐々に抽象化されていく様子が展示されています。真ん中くらいの中途半端に中途半端されているのだと、ちょっとエイリアンみたいですよねw

抽象度を高めれば、記号(マーク)になりますが、前提の認識とか文化は必要そうですね。例えば、「スカート=女性的」という認識がなければ、○と▲で女性だとは想像しにくいですもんね。

「⑦マークを作る」はこの連続した展示の集大成みたいな内容です。いろいろな図形が散りばめられており、それらを組み合わせて、自分なりの記号を作るという内容です。既存のマークを作る子もいれば、オリジンリティあふれるマークを作っている子もいて面白かったです♪

日常の動作を観察する⑪あの手この手&⑫アン・ドゥ・トロワ

個人的にこの展示は結構好きでした。多分理由としては、マークや記号、商品の形に着目することはあっても、動作をよく観察することは大分減っていたと気づいたからかなと思います。

「⑪あの手この手」は引き出しを引くや、糸を結ぶなどの日常的な動作をモノ抜きで表現していました。「これは何の動作だろう?」と大人も子供もみんな真似して考えているのが面白かったですね。

「⑫アン・ドゥ・トロワ」はある動作を3つに分けて展示しています。何をしている動作かわかりますか?

答えは確か、「けん玉」と「たまごを割る」だったと思います。
動作だけでも意外と想像できるなぁとか、類似した動作って意外とあったりするなぁとかいろいろ考えさせられました。

いろいろな名字の人口を視覚的に捉える⑭全国名字かずくらべ

全国8万の名字を表示している展示です。大きさは人口に比例しているそうです。自分の名字がどの名字より大きかとかを比べると面白いですよ♪

珍しい名字は肉眼でははっきり見えないレベルで、その人口の少なさを視覚的に捉えることができました。

デザインあ展 B体感のへや|音楽と映像がピッタリと合って心地よし

暗闇の中360度に渡って表示される映像と大音量で再生されるオリジナルソングなどは、大変迫力のある内容でした。また、音楽と映像がピッタリとシンクロしている様子は、見ていて非常に心地よいものだなと思いました!

デザインあ展 C概念のへや|形のないものを表現!

最後のパートとなるのが「C概念のへや」です。個人的にはこのパートが一番印象に残っています。概念という形のないものをわかりやすく表現している展示が多く、とても印象的でした。

人と人との距離や足の置き方に注目した㉛ひと ひと ひと

時間、距離、仕組みといくつかの切り口がある中で、わかりやすくかつ、なるほどねと思ったのが、人と人との距離を表現している上記展示です。

足跡を頼りに、どんなことをしているシーンかを思い描く遊びなんかもできて面白かったです。電車の入り口付近の足跡とか、特徴的で、「確かに!」と改めて認識させられる感じがして面白かったなぁと思いました。

大人も子供も楽しめる「デザインあ展」

行ってから少し時間が経ってからまとめたので、ところどころ忘れていましたが、とっても楽しかったのは覚えています。子供も多く、家族で楽しめる展示になっているので、連休のお出かけにピッタリかも。

あとは、観察の仕方とか切り口を視覚的に見れたのは良かったように思います。物事をよく観察しろとか言われますが、「よく観察」ってなんだよ!?とか思っていましたが、かなりのヒントをわかりやすく伝えてくれたように思います。

例えば)
 ・原型を想像してみる
 ・プロセスや動作だけを抜き出してみる
 ・一瞬を切り出して見てみる
 ・痕跡を追ってみる
 ・色を抜いてみる
などなど。

特に任意の動作だけに注目している展示は面白く、共通の動きをしているものとかを知りたくなりました。

anikuribon

横浜在中のブラックワーカーで、1日だいたい15時間くらい働いています。(笑)そんな僕ですが、合間を縫ってリフレッシュしています。アニメやマンガ、ダーツやプログラミングやアートと関心事は多いので、それらを薄く広くまとめていきたいと思います。

 
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