「豚コレラ」へのワクチン投与を嫌がる背景を知るキーワードは「清浄国」!?

「豚コレラ」のニュースが気になる

家畜伝染病「豚とんコレラ」の感染拡大防止に向け、農林水産省が20日、容認に踏み切った飼育豚へのワクチン接種。東海地方の関係者からは、早期の実施へ期待の声が上がる一方、流通などでの課題も指摘された。

2019年9月21日(土)、気になったニュースの一つが「豚コレラ」に関するものです。読売新聞だと一面で取り上げられていたのと、「容認に踏み切った飼育豚へのワクチン接種」と渋々になっているのがなんでなんだろうと思って、気になりました。

感染拡大の可能性があるならすぐに、検討すればよいし、なんだか重い腰を上げたみたいになっているのはなぜ?とか気になったので、簡単にまとめていきます。

読売新聞オンライン
豚コレラ、ワクチン早期実施期待 接種後の風評被害懸念も : ニュース : 愛知 : 地...
https://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20190920-OYTNT50201/

そもそも豚コレラの読み方は?どんな病気?

豚コレラの読み方は「とんコレラ」!?

そもそも、過去に「豚コレラ」の言葉を見たときには「ブタコレラ」と普通に読んでいましたが、今回のニュースで間違っているのを知りました(汗

正しくは「豚(とん)コレラ」と読むそうです。

今回まで知らなかったのが恥ずかしいorz

豚コレラはヒトには無害!?

こちらもはじめて知りましたが、豚コレラはブタ及びイノシシに特有の病気でありヒトには感染することはないそうです。感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大していき、さらに高確率で死に至るようです。現時点において、治療法は確立されておらず、発生した場合の家畜業界への影響が甚大となるそうで、家畜伝染病予防法(略称は、家伝法)の中で家畜伝染病に指定されています。

※家畜伝染病予防法(昭和26年法律第166号)は家畜の伝染性疾病(伝染病)の発生の予防、及びまん延の防止について定めた法律で、最終改正は平成26年6月13日法律第69号。

さらに厄介!豚コレラとアフリカ豚コレラは全く別の病気!?

豚コレラの他に、アフリカ豚コレラという病気もあるそうなのですが、農林水産省のホームページによると豚コレラとアフリカ豚コレラは全く別の病気と記されていました。一方で、Wikiなどを見てみると「臨床症状および病理所見は豚コレラと類似する」と書かれていましたので、結構専門的にみると違うのよという感じぽいのかなと思います。

豚コレラのワクチンに渋った背景「清浄国」とは?

記事を見ていると清浄国から「非清浄国」になるのを懸念して、ワクチンに踏み切れなかったというような記載がありました。そもそも清浄国というのはキーワードからも想像できるように、特定の伝染病が発生していない国ということらしいです。そして、ワクチンを実施すると国際獣疫事務局というところから「非清浄国」と認定され、豚肉の輸出が難しくなってしまうからなのだそうです。

さらに、豚肉については、輸出額が右肩上がりで増加しており、今後も増加を見込んでいたことから、「非清浄国」となり、輸出にブレーキがかかるのを政府が嫌がったということのようです。

まとめ

国際獣疫事務局の規定によると、日本は感染のない「清浄国」の格付けが一時停止中になっていて、解除されるためにも、最初の発生から二年以内に新たな感染がない状況が三カ月以上続く必要があるとのこと。それを意識してかワクチンにためらっていたようですが、結局自体が収集しなくとも、非清浄国となってしまうので、判断が迫られていて、方針を変えたということなのやもと思いました。

ワクチンを使っても、そのエリアの豚を海外に出さないなどを徹底できれば、国全体としては清浄国を保てるようなので、現実的にはこちらの方針で進んでいるのかなと思います。

anikuribon

横浜在中のブラックワーカーで、1日だいたい15時間くらい働いています。(笑)そんな僕ですが、合間を縫ってリフレッシュしています。アニメやマンガ、ダーツやプログラミングやアートと関心事は多いので、それらを薄く広くまとめていきたいと思います。

 
 
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